新潟県自転車競技選手権ロードレース弥彦大会

体重=61.1kg・体脂肪率=7.7%

京都の美山ロードと新潟の弥彦ロードを天秤にかけ、今年は弥彦ロードを選択。公道105kmレースは走りごたえがありそうだし、日帰りで行けるので ぶーちゃんの怒りも最小限で抑えられそう。美山ロードも雰囲気がいいし西の友人に会えるのが楽しみでもありますが、今回は見送りにしました。ちょっと残念でもあります。

弥彦ロードは新潟県選手権大会でもありますので、新潟チャンピオン&優勝を目指して有力新潟県チームがチーム力を生かしてかなりの意気込みで狙ってくることが予想されます。それに対して県外選手が単騎でどう立ち向かうか?!新潟チームに仕切られるだけというのも面白くないので、掻き回すだけ掻き回して最後はなんとか優勝をさらっていきたい。そんなココロモチでした。

朝ごはん&昼ごはんを製作して、5:05に出発。天気は快晴。今日は気持ちよく走れそうだなー。出来れば猛暑になって欲しいなー。

谷川岳PAでトイレタイムをとり、谷川岳のおいしい水を汲ませてもらい、直後の国境の長いトンネル(三国トンネル)を抜けると・・・そこは雪国だった。違った。

そこは雨国でした。空は真っ黒でしっかりと雨。気温表示板には10℃という表示が。聞いてないよ~。

標高を下げるにつれて雨はやんで曇り空にはなりましたが、長岡北スマートICで降りて信濃川沿いに走っていくと、途中でワイパー全開でも前が見えないくらいの豪雨に遭ってメゲる。聞いてないよ~。

豪雨エリアは比較的狭かったようで、弥彦村は降っておらずにホッ。 8:30くらいに会場着。意外と近いです。弥彦神社を筆頭に雰囲気のいいトコですね。海も山も近いし、次回はゆっくりしてみたいと思いました。知り合いに挨拶しつつ、受付をしにスタート・ゴール地点の方にいってみると、なにこの激坂?しかも、そこそこ長い。しかも、登りゴール?しかもしかも、コースの反対側折り返し部にも簡単ではない登り坂があるらしい?!完全なるド平坦コースと思い込んでいたのですが・・・

聞いてないよ~*1

他レースの合間に一周7kmだけの試走時間があったので他の選手と一緒に走ってみる。タンボを突っ切る平坦区間は横風がかなり強くて難儀。奥の登り(ぶどう山)は狭くて長くて、最後のクイッと勾配がなかなか急。ゴール側の登り(けいりん会館前)はアウターで押し切れるようなキツいような。意外と難易度が高く、一筋縄ではいかないコースであると感じました*2。 

出走は67名。有力チームは麒麟山レーシングとフィンズの二つ。有効候補は両チームのエースの田崎さんと池田さん。両チーム・選手をチェックしつつ、自分から動きい展開を作っていきたい。とにかく、『集団で淡々と距離をこなす』といった面白くないレースにはせず、バンバンと動きのあるレースにしたい・なるといいな。そう思っていました。

スタート前に整列していたら、大雨が突然ザーザーと。かなり強くてけっこう冷えました。『これが降り続くようならかなり泣き』だったのですが、スタート直前にやんでホッ。12:00ちょっと過ぎにスタート。けいりん会館前の急な下りが相当に濡れていてちょっと怖かったですが、危ない動きをする選手はおらずにホッ。対面通行の平坦部は横風が強いので風下に逃げ込みたいトコですが、禁止されている反対側車線にはみ出す選手は皆無。レース全体を通して落車はゼロだったはずだし、ヒヤッとする場面もほぼゼロ。新潟県選手を中心とする全選手の安全意識の高さは素晴らしかったと思います。

ローリング解除直後からアタック合戦でドンドンパチパチ。集団全体にかなり積極的な意志が感じられ、『いきなり動いてもなかなか決まらないだろうなあ』と解っていつつも私からも攻撃。ひたすら攻撃。でも決まらないです。私から行けば集団は許してくれずにすかさず追いかけてくる。前の方に数人の逃げが出来かけているトコにブリッジしていくと、これまた集団はスルーしてくれずに追いかけてくる。一度は強い(向かい風気味の)横風区間での単独抜け出しに成功し、エッサホイサと逃げていたら登りで田崎さんが登場。『キタコレ!やった!!』と喜んだら、田崎さんの後ろには集団の面々が『キタコレ』でした。むむむー。

他にも何度か田崎さんを含むメンバーと抜け出すこともあったのですが、なかなか決まらない。うーん、難しい。『新潟の地脚王』アンディさんと、オーベストの坂大くんも積極的に逃げを狙っていて、この二人の先行は見逃してもらえる雰囲気が比較的あるみたい。前に行かせておいて後で利用しようという目論見かなあ。いずれにせよ、差別だ差別。私のような小者の動きは少し見逃してください。あるいはレース前に麒麟山レーシングとキチンと談合しておくべきだったか(笑)。対してフィンズの面々は不気味なほど静か。

なかなか決まらないのはもどかしいですが、動きがあって面白くもありました。パッと見では単純そうなコースにも関わらず、積極的な動きと強い横風の影響でレース中盤に残ったメンバーはすでに半数以下。

残り6周(?)の(追い風気味の)横風区間でinnocentの選手が思い切りよくアタック。集団が放置したトコロでもう一人のinnocent選手が先頭に出て抑える形になり、差はちょっと広がりました。アタックした瞬間の『精一杯感』から『すぐに落ちてくるだろうなあ』と思っていたのに、なかなか落ちてこない。むしろ差は開いています。田崎さんに『あれ誰?強いの?』って聞いたら『知らない』とのこと。新潟の選手ではなかったのですね。

一周したトコでアンディさんと麒麟山の高橋さんが二人追走を開始。集団はいったんはこれも見送りましたが、ぶどう山の登りで田崎さんがブリッジ狙いで飛んでいきました。これはヤバい。間違いなく決まる。乗らなくては。この時は油断していてポジションが悪く、集団後方。狭いぶどう山登りで一気にポジションを上げていったら、左サイドを縫おうとしてスペースが無くなり、草むらにコースアウトして脚を着いてしまいました。集団の面々は笑いながら行ってしまい、復帰したのは最後尾のそのまた後ろ。一番の勝負ドコでやってしまった!大失敗!取り返しのつかない状況かも?!(というか、ダサすぎ)

なんとか集団の最後尾について、(向い風気味の)横風区間に下ったトコで前との距離は絶望的なくらい開いていて、集団に追う意志はなさそう。これは迷っているヒマはありません。全力で抜け出して全開追走を開始。後ろに誰か貼り付いてきた?そんなの気にしているヒマもありません。とにかく踏む。必死で追う。先頭固定で追う。

ボク頑張りました!しばらく追って、けいりん会館前の登りに入る前にブリッジに成功。つかれたー。登りでもポジションを上げていき、登りきる直前で先頭の田崎さんの背後へ。登りきったトコの折り返し部で田崎さんが振り返りつつ『アンディー!下りはよろしく!!』って言ってきたら、背後には私が居て人数が一気に増えていたのでビックリしておられました。『すみません!単独で来るつもりだったのに何人か連れてきちゃいました!』とお詫び。

そして、ここに私はフィンズの池田さんを連れてきちゃったわけです。大失敗。 innocent松井---田崎・高橋・アンディ・innocent柴田←奈良・フィンズ池田ともうお一方・坂大・ウォークライド小嶋

アクティブな展開はこれでひとまず終了で、逃げているinnocent松井さんを集団で追いかける。innocent柴田さんは田崎さんがブリッジを架けた時もしっかり貼り付いて一緒に乗ってきたし、『チームメイトが逃げているので』とちゃんと挨拶してツキイチ。松井さんもなかなか落ちてこないし、柴田さんも安定して走っている。むむっ?このチーム、なかなかやるやる。

けいりん会館前松井さんを捕まえてパス。集団でも脚が終わっている順にメンバーが減っていき、残り三周?くらいからは田崎・高橋・池田・柴田・奈良。田崎さんが登りごとに連続攻撃を仕掛けてきて、他のメンバーは全員涙目(もしかしたら池田さんだけは楽勝でクリアしていたのかも)。勘弁してください~。でも誰も切れない。もともとのスプリント力とここまでの脚の使い具合から、こりゃどう考えても池田さんが有利。それに対抗するすべは・・・残念ながらありません。序盤からの動き過ぎで、私はもうギリギリくん。田崎さんの登りでのアゲから遅れないようにするだけで必死。

ラス前集会のけいりん会館前では池田さんがアタックでもなく脚なりにスーッと先行し、脚の残り具合を皆にアピール。あー、こりゃ全然違いますね。田崎さんもかなりキていたらしく、最終周ではぶどう山での攻撃もなし。(向い風気味の)横風区間は淡々とクリアし、残り2kmくらいから一番若い(?)柴田さんが先頭固定で引かされていた。『あー、可哀想だなあ』と思いつつ、並び的に一番後ろにいた私が前に出ていくのもあれなのでそのまま先頭固定で。でも、彼は文句も言わずに『代われサイン』も出さず妙な牽制もせずにしっかりと引いていました。あれはますます強くなります。こりゃホントです。

ラスト200mくらいからゴールスプリント。池田さんの番手で踏んでいきましたが、もうまったく力が入りませんでした。最後尾に沈みそうになり、『せめて表彰台は~』と必死でモガいて二人を捲って三位でゴール(池田-田崎-奈良-柴田-高橋---アンディ)。公式リザルトではタイムが変です。五人は数秒差です。

装備メモ:BIORACERロードワンピース・アームカバー(女性用)・ノースリーブアンダー・指切りグローブ・ボントレガーバリスタ・シューズRC-9・膝だし・シューズカバーなし・アイウェアなし・スタートアップオイル

補給メモ:谷川岳のおいしい水200ccほど・CCDワンセコンド五つ  

機材メモ:MERIDA REACTO 52*36/12-28・GOKISO・Continental GrandPrixTT 25C・SOYOラテックスチューブ 以上で自転車重量8.0kgくらい

レース後には知り合い全員に『動きすぎ!』と笑われた?怒られた?たしかに序盤から動きすぎて最後は相当にヘロりました。『もうちょっと頭を使って効率的に走れなかったか?』という考え方もあるかもしれませんが、もっと上手に(つまらなく?)走ったとしてもフィンズ&麒麟山のチーム力と両エース個人の力には敵わなかった可能性は高く、だったら思いっきりいって出し切っての三位はさほど悲観するものではない気もします。

というか、とてもアクティブなレースで面白かったです!

一つだけ反省するとすれば、私の動きは結果的にすべてフィンズのアシストになってしまったということ。麒麟山の皆様にはちょっと申し訳なく思います。なんかお互いにムダに削り合っちゃったなあ、って感じ。ただ、フィンズおよび池田さんの走りは本当にうまかったです。レース展開を読む力に脱帽です。

16:00くらいに会場を出発。帰りは三条燕ICから(でも町中がちょいイラなので、次回があるとすれば長岡北ICが○)。渋滞も皆無で非常に順調だったのに、最後の最後に12km70分の事故渋滞。手前の本庄児玉ICで降り、下道通って20:00ちょい過ぎに帰宅(順調だったら19:30くらいには着けていた雰囲気)。

*1:これは完全に下調べ不足なだけです。

*2:でも実は平坦部の強い横風は大歓迎だし(もっと強くなれなれ)、登りの程度も嫌いではなく、個人的には得意といえるコースプロフィールではありました。